マテリアルズインフォマティクス ベンダー特集

HPCシステムズ

目次

HPCシステムズHPキャプチャ

引用元:HPCシステムズ公式HP
https://www.hpc.co.jp/

HPCシステムズのマテリアルズ・インフォマティクスは、AI技術と計算化学を融合し、新しい材料の発見や既存材料の最適化を迅速に行えるのが特徴です。データベースに依存せず、複数の物性を同時に考慮した材料設計を可能にしています。

HPCシステムズの
マテリアルズ・インフォマティクスの特徴

未知の分子構造を創出し、材料開発のスピードを加速

AIと進化計算を駆使して新素材の開発を支援するプラットフォームのHPCシステムズの「M-EVO®」は、複数の物性を同時に考慮しつつ最適な分子構造を自動的に探索し、材料開発のスピードを向上させます。従来のデータベースに依存せず、新しい分子構造の発見をサポートできる、未知の分子構造を創出できる点が大きな特徴となっています。

多目的最適化と直感的な操作で、高機能材料の探索を簡便化

特に材料の物性を最適化する分子構造の設計に優れており、AIを活用して多目的最適化を実現。強度や耐熱性、導電性など、複数の性能を同時に追求する際に効果的です。さらにクラウドベースで提供されているため、インターネット接続のみで利用することができます。

操作に関しても、直感的なユーザーインターフェースを備え、Pythonやデータサイエンスの専門知識がなくても利用できる設計で、分子設計に不慣れな研究者でも、開発初期段階から高機能材料の探索が行えます

HPCシステムズの
マテリアルズ・インフォマティクス関連の提供サービス

Gaussian

HPCシステムズが提供するGaussianは、化学シミュレーションを簡単に始められるクラウドサービスの一部です。ユーザーは高価な計算機やソフトウェアを購入することなく、化学反応のシミュレーションを実行可能。Gaussianを使用することで、分子軌道や赤外スペクトル(IRスペクトル)などの計算が可能で、実験の前に化学反応サイトを予測するのに役立ちます。

ウェブブラウザを通じてアクセス可能で、パソコンやスマートフォンからでも利用可能。使用方法はシンプルで、分子の構造を描いた後、計算をスタートさせるだけで結果が得られます。計算が完了すると、分子軌道やIRスペクトルなどを確認でき、既存のインプットファイルをアップロードして計算することも可能です。

Gaussianクラウドサービスは月額5,500円(税込)から利用可能で、さまざまなプランが用意されています。計算時間や使用するコア数に応じて料金が設定されており、ニーズに合ったプランを選択可能。アカデミック向けの割引も提供され、教育機関や研究者にとっても使いやすいサービスです。

Reaction plus Pro

HPCシステムズが提供する「Reaction plus Pro」は、化学反応の経路や遷移状態を計算できるソフトウェア。複雑な化学反応のメカニズムを迅速に解析でき、研究者が反応の詳細を効率的に理解する手助けとなります。

Reaction plus Proの最大の特徴は、Nudged Elastic Band(NEB)法を採用している点で、反応物から生成物へ至る最適な経路を自動で探索。従来の方法では、遷移状態を正確に求めるためにユーザーが初期構造を慎重に設定する必要がありましたが、Reaction plus Proではこの工程が自動化されているため、誰でも簡単に正確な計算を行えます

教育機関向けアカデミックライセンスも提供され、学生や若手研究者が手軽に最先端の計算手法を学べる環境が整っています。導入時には、利用方法に関するサポートも充実しており、初心者でも安心して利用できる点が魅力です。

AutoMO

HPCシステムズが提供する「AutoMO」は、計算化学におけるGaussianの計算入力からデータ管理、機械学習の準備までを支援するツール。分子構造の入力から物性値の計算、そしてその結果の管理や解析までを一元化して行えるのが特徴です。AutoMOは分子構造の入力から計算の実行、結果の整理・分析まで一貫してサポートし、大量の分子データを効率的に扱えます。

利用フローはシンプル。ユーザーはブラウザ上で分子構造を入力し、計算条件を設定。その後、Gaussianで計算を実行し、結果を整理・分析します。これらのデータは機械学習に組み込むことができ、研究や開発に応用可能。計算結果は一覧で確認でき、CSVやExcel形式でのダウンロードも可能です。これにより手間を削減し、効率的にデータを整理・活用できます。

HPCシステムズの
マテリアルズ・インフォマティクスの導入事例

HPCシステムズのマテリアルズ・インフォマティクスに関する導入事例は見つかりませんでした。

専門的な領域を持つMIベンダーを選ぶ重要性

MIベンダーの中には、専門領域を持つ企業があります。各ベンダーが保有するデータの質と量は解析精度に大きく影響し、研究開発のスピード向上やコスト削減につながります。そのため専門領域で強みを持つベンダーのMIを選ぶことが重要です。

このサイトでは、専門領域を持ち、高精度な解析を実現できるMIベンダーをご紹介しています。

HPCシステムズの企業情報

  • 企業名:HPCシステムズ株式会社
  • 所在地:東京都港区海岸3-9-15 LOOP-X 8F
  • 公式HP:https://www.hpc.co.jp/
SELECTIONS
専門的な領域に強みを持つ
マテリアルズインフォマティクスの
ベンダー3選

専門領域を持っているMIベンダーを厳選しました。
自社の研究対象に近しい領域を専門としているMIベンダーの方が、
コミュニケーションにズレがなく、知見や実績も豊富な可能性があります。

化学・素材メーカーのアイコン
有機・無機化合物の
新素材・製品開発を行う
化学・素材メーカーの相談先
日立ハイテク
「化学・素材」領域に強い理由

化学・素材分野で数多くの開発を成功に導いた実績があります。

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富士通では、創薬に特化したプラットフォームを用意。特許読解、法規制物質チェックにも一貫して対応可能。

特定の材料開発プロセスではなく、創薬研究プロセス全体のDXが叶う点も魅力です。

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