プロテリアルは、独自のマテリアルズ・インフォマティクスプラットフォームを開発し、材料開発を効率化。データに基づくアプローチで、最適な材料の組み合わせを予測し、環境や市場のニーズに応える製品開発ソリューションを提供しています。
プロテリアルは、自動車関連やエレクトロニクス分野において、製品の軽量化、低燃費化、省エネルギー化を目指した技術開発に注力しています。AIやマテリアルズ・インフォマティクスなどのデジタル技術を取り入れることで、製品設計から評価までを仮想空間で行い、開発期間を短縮しました。
金属積層造形の分野では、シンガポールの研究機関と共同で開発した「AM-DT」により、仮想空間での試作と評価が可能になり、新製品の迅速な導入が進んでいます。また、フェライト磁石を活用したモーターは、レアアースを使用しないことでコスト削減や資源リスクの軽減に貢献しています。さらに、特殊鋼の分野では冷間圧延に適した新たな鋳造ロールの開発に成功し、生産性の向上も実現しました。
プロテリアルが開発したD2Materi™は、マテリアルズ・インフォマティクスを用いたプラットフォームです。
D2Materi™は、データ科学を活用して新素材の設計や材料特性の予測を行うことを目的としています。材料の性能と組成、製造プロセスの相関関係を解析し、新しい材料の設計を効率的に支援。
従来、材料の特性は実験や試作に依存していましたが、D2Materi™は機械学習を活用してデータから材料の特性や性能を予測し、実験回数を削減します。AI技術も活用しており、文献や特許データから必要な情報を自動的に抽出し、効率的な材料開発が可能です。
D2Materi™は電線被覆材の開発に活用された事例です。
電線被覆材は、電線を外部環境から守るための重要な部分であり、高温や湿気、摩耗に耐える必要があります。従来の開発は試行錯誤の連続でしたが、D2Materi™を使用することで、過去のデータやAIによる解析を通じ、最適な素材の組み合わせを短期間で見つけ出すことが可能となりました。
従来1年かかっていた開発が、D2Materi™を活用することで約3か月に短縮。今後、この技術は他の素材開発にも応用される予定です。
参考:マテリアルズ・インフォマティクスのプラットフォーム「D2Materi™」を電線被覆材開発に適用
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コミュニケーションにズレがなく、知見や実績も豊富な可能性があります。
化学・素材分野で数多くの開発を成功に導いた実績があります。
日立グループ全体の強みを活かして材料開発を総合的に支援できることから、早期の市場参入を可能にします。
富士通では、創薬に特化したプラットフォームを用意。特許読解、法規制物質チェックにも一貫して対応可能。
特定の材料開発プロセスではなく、創薬研究プロセス全体のDXが叶う点も魅力です。
新しいエネルギー材料の特性を正確に予測する「Mat3ra」(旧Exabyte.io)プラットフォームを提供。
新しいバッテリー材料や軽量合金の開発をスピーディーに進められることが可能です。