三井情報は、マテリアルズ・インフォマティクスを活用し、材料開発を効率化するアプリケーションを開発。ベイズ最適化を取り入れた試作版アプリを通じて、現場のフィードバックを反映しながら、実用的なツールを提供しています。
三井情報がマテリアルズ・インフォマティクス(MI)に取り組む理由は、これまでのバイオインフォマティクスやケモインフォマティクス分野での技術を活かし、サイバーフィジカルシステムの可能性に着目したためです。データ解析を駆使して効率的な条件探索技術を活用し、材料科学分野の研究を進めています。
三井情報は、東京工業大学の一杉教授との共同研究を通じて、ベイズ最適化を用いたアプリケーションの開発に成功しました。この技術はシミュレーションを必要とせず、実験データから最適条件を導き出す技術です。三井情報は、この技術を直感的に使えるツールにすることを目指し、開発を進めています。インフォマティクス技術を活かし、MIの普及と新たな事業価値の創出を目指しています。
バイオインフォマティクスは、生命に関する膨大なデータをコンピューターで解析する技術のこと。
ゲノム情報やタンパク質の構造解析を通じて、医療や創薬分野での新たな研究が進行中です。三井情報は、40年以上の経験を基に、ゲノム解析やタンパク質構造解析、システム生物学などを支援するソリューションを提供し、製薬業界やバイオテクノロジー分野の研究に貢献しています。
三井情報は、東工大と共同でベイズ最適化を活用したマテリアルズ・インフォマティクスの試作版アプリを開発。ベイズ最適化は、既知のデータと未知領域をバランスよく探索する手法で、このアプリは材料の特性や合成条件などの複雑な組み合わせを解析します。試作版は材料研究者に提供され、フィードバックを基に実用化を目指しています。
参照元:三井情報公式HP https://www.mki.co.jp/news/solution/20220303-1.html
専門領域を持っているMIベンダーを厳選しました。
自社の研究対象に近しい領域を専門としているMIベンダーの方が、
コミュニケーションにズレがなく、知見や実績も豊富な可能性があります。
化学・素材分野で数多くの開発を成功に導いた実績があります。
日立グループ全体の強みを活かして材料開発を総合的に支援できることから、早期の市場参入を可能にします。
富士通では、創薬に特化したプラットフォームを用意。特許読解、法規制物質チェックにも一貫して対応可能。
特定の材料開発プロセスではなく、創薬研究プロセス全体のDXが叶う点も魅力です。
新しいエネルギー材料の特性を正確に予測する「Mat3ra」(旧Exabyte.io)プラットフォームを提供。
新しいバッテリー材料や軽量合金の開発をスピーディーに進められることが可能です。