東レが名古屋に開設した「マテリアルイノベーションセンター(MIC)」は、次世代素材の研究開発を担う新たな拠点です。
MICは2026年6月に開所し、GXや次世代モビリティ向けの革新材料研究を担う拠点です。ポリマーやケミカル、CFRPの研究者と化学プロセスの開発者が集まり、試作・加工、先端分析、3D造形の設備も備えています。この記事では、MICの施設機能や研究テーマを紹介し、東レのマテリアルズインフォマティクスとどのような接点があるのかを解説します。
参照元:東レ株式会社「『マテリアルイノベーションセンター(MIC)』の開所式を開催」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000163456.html
参照元:MONOist「東レが次世代素材の研究拠点『MIC』を名古屋に新設」 https://monoist.itmedia.co.jp/mn/articles/2607/01/news024.html
東レは2026年7月1日、6月29日に名古屋事業場で「マテリアルイノベーションセンター(MIC)」の開所式を開催したと発表しました。MICは、東レの名古屋事業場内に新設された研究開発施設です。
施設は3階建て・延床面積約8,600m²で、建物は2025年12月に完成し、2026年6月に開所しました。材料研究や化学プロセス開発に関わる研究者・技術者が連携しやすいよう、研究環境を整えています。
建物には太陽光発電や自然採光を取り入れ、省エネルギーにも配慮されています。建築物の省エネルギー性能を評価するBELSでは、「ZEB Ready」の認証を取得しています。
参照元:東レ株式会社「『マテリアルイノベーションセンター(MIC)』の開所式を開催」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000163456.html
MICでは、研究のアイデアを検討するだけでなく、試作や分析まで進められる環境が整備されています。オフィスと実験室をワンフロアに配置し、オープンラボやイノベーションラウンジも設けています。
研究設備としては、試作・加工や先端分析、3D造形に関する機能が用意されています。材料の候補を検討した後、実際に試作品をつくり、分析や評価へ進むための設備です。
MICは、名古屋事業場内のモビリティ開発センターにも隣接しています。次世代モビリティ向けの材料研究と、用途や製品を想定した技術検証を近い距離で進められる配置です。
参照元:東レ株式会社「『マテリアルイノベーションセンター(MIC)』の開所式を開催」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000163456.html
MICは、グリーントランスフォーメーション(GX)と次世代モビリティに向けた革新材料の研究開発拠点として位置づけられています。ポリマー、ケミカル、CFRPなどの研究者と化学プロセスの開発者を集め、分野を越えた技術融合を進める方針です。
研究テーマとしては、ナノテクノロジー、ポリマー原料のリサイクル、バイオマスの利用などが挙げられています。東レは、これらの研究を材料開発やプロセス設計、顧客への提案につなげる考えを示しています。
参照元:東レ株式会社「『マテリアルイノベーションセンター(MIC)』の開所式を開催」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000163456.html
MICの開設で気になるのが、マテリアルズインフォマティクスとの関係です。東レの公式発表は、研究拠点の目的や設備、研究テーマを示したものですが、MICでMIを運用することや、MIによる具体的な成果までは記載していません。したがって、MICの開設だけでMI導入の成果まで判断することはできません。
参照元:東レ株式会社「『マテリアルイノベーションセンター(MIC)』の開所式を開催」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000163456.html
東レの別の公式ページ「先端材料研究所」では、デジタルマテリアルズサイエンスグループが、計算科学や情報科学を使った材料研究に取り組み、工場や顧客と連携する内容が紹介されています。ただし、このページは先端材料研究所に関する説明であり、MICの活動内容を直接説明したものではありません。
参照元:東レ株式会社「先端材料研究所」 https://www.toray.co.jp/technology/organization/laboratories/lab_009.html
個別の材料開発でMIをどのように使ったのかを知りたい方は、東レのCFRP開発事例をご覧ください。CFRPを対象に、MIが開発の中でどのように使われたのかを紹介しています。
材料開発では、設備をそろえただけでMIが機能するわけではありません。材料の組成や構造を探索するのか、製造条件を調整するのか、評価結果を蓄積して次の検討に使うのかによって、必要なデータや運用方法は変わります。
MICには、材料研究者だけでなく化学プロセスの開発者も集まります。MIに関する取り組みを確認するときは、候補材料を探すだけでなく、製造条件や加工条件まで扱うのかを見ておく必要があります。データを使う範囲が材料だけなのか、プロセスまで含むのかで、研究の進め方は変わります。
化学・素材分野でMIの導入を検討する場合は、ツールの機能だけでなく、研究データの整理や分析まで支援できるかも見ておきたいところです。日立ハイテクでは、化学・素材分野の材料開発を支援するMIサービスを展開しています。
材料開発では、データ解析やシミュレーションで候補を絞り込んだ後、試作や分析、実験による検証が必要です。重要なのは、予測した候補を試作・分析・実験で確かめる流れが用意されているかどうかです。
MICには、試作・加工、先端分析、3D造形などの設備があります。これらの設備とデータ解析やシミュレーションが今後どのように結び付くのかは、具体的な研究発表を読む際の確認ポイントになります。
参照元:東レ株式会社「『マテリアルイノベーションセンター(MIC)』の開所式を開催」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000163456.html
東レは2026年7月1日、名古屋事業場に「マテリアルイノベーションセンター(MIC)」を開設し、6月29日に開所式を開催したと発表しました。MICは、GXや次世代モビリティに向けた革新材料の研究開発拠点として、材料研究者と化学プロセス開発者を集め、試作・分析・3D造形などの機能を備えています。
東レのマテリアルズインフォマティクスを調べる際、MICは個別の成功事例ではなく、東レの研究体制や設備、研究テーマを知るためのニュースです。今後、MICでデータ解析やシミュレーションを使った具体的な研究成果が公表されれば、施設整備とのつながりもより具体的に見えてきます。
参照元:東レ株式会社「『マテリアルイノベーションセンター(MIC)』の開所式を開催」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000163456.html
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